月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.11.15

NBAウォリアーズ敵地で0勝7敗に、カリー「ディフェンスでもっと強さが必要だ」

NBAジャパンゲームズで来日した直後のシーズン、ロードゲームで苦しんでいるウォリアーズ

 

【ロードゲームでまさかの開幕7連敗】

 

ゴールデンステイト・ウォリアーズがロードで開幕からまさかの7連敗。現地11月13日終了時点では5勝8敗でウエスタン・カンファレンス13位という位置にいる。ホームで5勝1敗のチームが、なぜロードで0勝7敗となっているのだろうか?

 

【表】ゴールデンステイト・ウォリアーズ今季と昨季の得失点データをチェック

 

現地11月13日、敵地でのキングス戦では1Qに39-26と13点差をつけたものの、ハーフタイムでは62-64と逆転を許す。さらに3Q(29-34)で差を広げられ、115-122というスコアで敗れた。ロードで0勝7敗というスタートになったチームは、過去、優勝していないというデータもあるというだけに、ファンのみならず気掛かりである。

 

「 (ロードで) 0-7というスタートになってしまった。今夜はもっと一貫性を持とうと、勢いを保とうとしていたが、ホームファンの応援を受けてロードチームがより良いプレーをしてきた。ディフェンスでもっと強さが必要だ。0-7という結果にはかなりがっかりしている」、試合後、ステフィン・カリーはディフェンスでもっとタフさが必要だとコメント。

 

続けて「ロードゲームではミスの許容範囲がかなり狭くなることを理解しなければならない。1Q終盤に連続失点を許したし、2Q途中にも得点を奪われた。さらに3Q終わりにも走られたし、試合終了間際もだいぶ奪われてしまった。試合に勝ちたいなら、ロードゲームでミスは許されないと理解しなければならない」と語った。

 

ウォリアーズの平均スタッツを見ていくと、今季はまだ13試合という段階だが特徴も見えてくる。まず昨季は1Qで+0.4点だったが、今季は−0.5点とリードされてしまっている。さらに昨季は3Q、4Qの特失点差が計+4.1点だったのに対して、今季は計−0.2点となっている。

 

それでは、今季のホームとロードではどうなのか? ホームでは5勝1敗と勝ち越しているが前半では−0.9点とビハインド、それを後半で+6.7点と逆転して勝利している。特に3Qの+4.5点は小さくない数字だと言えるだろう。ちなみに昨季のホームゲーム(31勝10敗)では、前半で+4.4、後半で+5.6点となっている。

 

そして問題のロードだが、平均失点は123.4(得失点差−10.5点)でリーグ最下位という状態。すべてのクォーターで得失点差がマイナスとなっているが、特に2Qの−2.7点、4Qの−5.2点は大きい。ちなみに昨シーズンのロード(22勝19敗)は1Qで−1.5点となっているが、2Q±0点、3Q、4Qは同じく+1.3点となっている。

 

いずれにしても、ロードゲームでまず1勝を勝ち取ることだろう。特に4Qでのディフェンスをどうしていくか、今後に注目である。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 



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