月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.11.08

またも決勝ブザービーター! ブレイザーズがハートのクラッチ3Pで劇的勝利「僕たちはあきらめないんだ」

 

【ブザーと共に吸い込まれた3Pシュートでブレイザーズが劇的勝利】

 

現地11月7日(日本時間8日)、ポートランド・トレイルブレイザーズは、敵地でマイアミ・ヒート戦と対戦。同点で迎えた4Q終了間際、ジョシュ・ハートが3Pブレービーターを決めて110-107で劇的勝利。ここ3試合で2度目の決勝ブザービーター勝利となった。

 

【動画】ハートが決勝3Pブザービーター&チームメイト乱入シーンをチェック

 

3Q残り7分を切ったところで60-75とリードを奪われていたブレイザーズは、なんとか73-81として4Qを迎えた。巻き返そうとジャスティス・ウィンズロウ、アンファニー・サイモンズらのシュートで得点を積み重ねていくものの、残り6分強で84-94と2桁差を付けられるなど、なかなか点差が縮まらない。しかし、このあとから流れをものにし、ナシール・リトル、ジェレミー・グラントの3Pシュート、ウインズロウ、サイモンズのジャンプシュートで点差を一気に詰めていくと、残り2分21秒、デイミアン・リラードがレイアップを決めて98-98と同点に追いつく。

 

ここからは正に一進一退の攻防に。ヒートが決めれば、ブレイザーズも決め返すなど、見応えある展開の中、残り8.5秒、ブレイザーズのサイモンズがフリースロー2本を決めて107-104と3点リードに。しかし、直後にインバウンズから左コーナーでパスを受けたマックス・ストゥルース(ヒート)が3Pシュートを決めて107-107と追いつかれる。盛り上がるアリーナのファンだったが、このあとまさかの展開に。

 

タイムアウトを取らなかったブレイザーズは、インバウンズでグラントからリラードへパス。この時点で残り6秒を切っていたが、一気にドリブルのスピードを早めてディフェンスを振り切ると左ウイングへ。そのままシュートかと思われたが、左コーナーでオープンとなっていたハートにパス。残り0.9秒、右手から放たれたボールはブザーと共にリングの中に入って決勝3Pブザービーターとなった。

 

「リラードの無欲さが素晴らしかったね。彼はシュートを打つつもりだったと思うけど、ディフェンスが離れていた僕にシュートを打たせてくれた」とラストプレーについてリラードのパスを讃えたハート。さらに「3Qで17点差を付けられるのも勘弁してくれという感じだったけれど、それがこのチームの特徴でもある。僕たちは戦うし、あきらめないんだ」と粘り強さがチームの強みだと語った。

 

11月4日のフェニックス・サンズ戦でもグラントが決勝ブザービーターで勝利するなど、粘り強さは見事なものだ。ハートの試合後のコートサイド・インタビューでは、仲間が乱入して讃えるなどチームの雰囲気も最高潮。ブレイザーズの今後の戦いも楽しみである。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 

 



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