ネッツがスティーブ・ナッシュと決別

　日本時間11月2日未明（北米時間1日）、ブルックリン・ネッツがヘッドコーチのスティーブ・ナッシュとの決別を発表した。後任は今後の発表を待つ状況だ。ショーン・マークスGMはクラブのリリースの中で、「スティーブがこの2年間にもたらしてくれたすべてに感謝しています（We want to thank Steve for everything he brought to our franchise over the past two-plus seasons.）」とメッセージを発信した。

 

「ヘッドコーチに就任して以来これまでに、かつて経験したことがない挑戦に向き合ってきたスティーブの指導力、忍耐、謙虚な姿勢を心からありがたく思います。個人的にとてつもなく難しい決断でした。しかしながら、シーズンの始まり方を慎重に検討し、物事を計った結果、今、我々は変化を必要としているということに同意しました。スティーブとリラ（ナッシュの妻）と、彼らのご家族の今後の幸せを願っています」
“Since becoming head coach, Steve was faced with a number of unprecedented challenges, and we are sincerely grateful for his leadership, patience and humility throughout his tenure. Personally, this was an immensely difficult decision; however, after much deliberation and evaluation of how the season has begun, we agreed that a change is necessary at this time. We wish Steve, Lilla and their family all the best in the future.”

　また、ネッツの総裁を務めるジョー・サイも、同リリースで以下のメッセージを公にしている。

「スティーブをブルックリンで知るようになり、彼が挑戦に対して引かない人間であることがわかりました。彼に対する称賛と敬意は、日々我々の組織にハードワークと前向きな姿勢をもたらしてくれる姿を見ているうちに膨らんでいきました。チームが非常に厳しい嵐に見舞われた時期にも彼の姿勢は変わりませんでした。クララと私はスティーブとリラ、彼らのご家族の並外れた責任感に感謝しています。我々の旅は同僚として始まり、これからは友人です」
“I’ve gotten to know Steve during his time in Brooklyn, and he is not one to shy away from challenges. My admiration and respect for him grew over time as he brought hard work and positive attitude to our organization every day, even in periods of exceptional storm surrounding the team. Clara and I want to thank Steve, Lilla and their family for making this extraordinary commitment. We began this journey as colleagues, we part as friends.”

　ナッシュは自身のソーシャルメディアアカウントで、「ありがとう、ブルックリン」と題しファンとネッツに対する謝意を発信している。

 

文／柴田 健（月バス.com）

（月刊バスケットボール）