月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2017.10.28

【B.STARS Vol.8-③】熊谷尚也&藤髙宗一郎(大阪エヴェッサ)

国内屈指のダンカーコンビは 個人技で新天地をわかせる!   【熊谷尚也】 大阪エヴェッサ#27/195cm/SF・PF/1990年11月16日生まれ/日本体育大【藤髙宗一郎】大阪エヴェッサ#3/190cm/SF/1991年10月11日生まれ/関西大  

    移籍を機にダンクだけでは ないことを証明したい    決して順風満帆ではなかった学生時代から、実力者が集うBリーグでも有数のダンカーとなった熊谷と藤髙。そのダンクについて2人は「チームに勢いを付けられる」と口をそろえる。「アリウープを狙っていて、決めることで会場は盛り上がるしチームの雰囲気も良くなる。バスケットの魅力=ダンクだと思います」と熊谷が言えば、「ダンクが成功すると会場中がわき、ベンチが騒いでくれます。2点ではありますが、チームを鼓舞できるのがダンクです」と藤髙。ともに昨シーズンまでは控えからの出場が多かったが、大きな武器で何度も相手に傾きかけた流れを引き寄せてきた。    そしてBリーグ2シーズン目となる2017‐18シーズン。「もっと試合に出たい」という思いを抱き、大阪に移ってきた2人。特に熊谷は昨シーズン、栃木の優勝に大きく貢献しただけに、大阪への移籍はオフシーズンのサプライズにもなった。また藤髙はSR渋谷で出場機会が少なかったが、地元・大阪への凱旋ということもあり、気合は十分だ。    この2人が移籍してきたことで、大阪のチーム力は大きく上がったと言っていいだろう。昨シーズンの大阪は日本人選手の得点力と高さが課題で、それを補うべく機動力を生かしてカバーしていたが、シーズン終盤にはその戦法が通用しなかった。結果、あと一歩のところでチャンピオンシップ出場を逃し、悔し涙を流したのだ。熊谷と藤髙にはその課題を克服する役割が求められ、ともにサイズの面では十分。あとは得点力で、熊谷は外角シュート、藤髙はドライブなどリングに近い位置での得点が期待されている。    そんな中で迎える西宮との一戦。9月の関西アーリーカップでは敗れているだけにリベンジを果たしたいところだが、西宮は開幕節で千葉に肉薄するなど、チームの総合力はB2に在籍していた昨シーズンに比べて高くなっている。一方の大阪はチームとしては得点面の課題を克服できておらず、ディフェンスでも大量失点するなど不安を抱えたまま。熊谷、藤髙ともに期待の得点で貢献できていない状態で、チームとしてもディフェンスの連携はまだ発展途上。新加入の選手が多いだけに連係が不十分なのは無理もないが、上位を目指すクラブだからこそ言い訳ばかりはしていられない。開幕して1か月で迎える同地区・西宮との対戦は、“今後を占う一戦”となりそうだ。   (おわり)   ▼月刊バスケットボール編集部員が語る“熊谷尚也&藤髙宗一郎”のここに注目!! https://sports.mb.softbank.jp/vod/player/15074  

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