月刊バスケットボール5月号

「問題はどこにもない」。FIBAが日本バスケットボール界の取り組みを評価

 3月21日、都内にてJBA(日本バスケットボール協会)の臨時評議員会が行われた。同会にはFIBA(国際バスケットボール連盟)からセントラルボード(中央理事会)メンバーのインゴ・ヴァイス氏もオブザーバーとして参加し、会の後に会見を行った。ヴァイス氏はアジア地区予選を勝ち抜きワールドカップ出場を決めた男子日本代表の強化や、女子代表の競争力に触れつつ、日本バスケットボール界の改革が進んでいると言及。さらに普及、育成といったさまざまな取り組みが進んでいること、また今会議で取り上げられたインテグリティ委員会の設立などについて高い評価を表した。また、一時期、反体制的な動きもあったものの、現状は日本のバスケットボール界が一つとなって現体制を支えているとし、JBAへの信頼感とともに「問題はどこにもない」と太鼓判。 3月末にFIBAセントラルボードで議論される2020年の東京オリンピックの開催国枠については視界良好といったところだが、一方で、5人制の男女代表、3人制(3x3)の男女代表と4つある開催国枠はそれぞれ議論されると言い、特に3人制については「新しい種目であり、今後のオリンピックにおける前例になる」と慎重な議論がされるだろうと、不確定要素であることをうかがわせた。

 JBAの三屋裕子会長は「オリンピックがゴールではない。日本バスケットボール界がさらに成長していくために、オリンピックへの出場が必要なワンステップとなる。セントラルボードでは今まで以上に成長を続けるビジョンを語り、それに私自身がアグリーメントします」と力強く表明した。

(月刊バスケットボール)



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