月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2017.12.30

大神雄子「自信を持って皇后杯と残りのリーグに挑みたい」

今シーズンで現役を退く元日本代表のレジェンド、大神雄子(トヨタ自動車アンテロープス)。 12月28日にWOWOWで放送されたボストン・セルティックス対シャーロット・ホーネッツの試合にゲスト出演した日に行ったインタビューをお届けする。

――本日一緒に解説した石田剛規さんとは同い年の同学年ですね。 大神 こういう場所で同級生と共演できるのは刺激になりますね。選手を終えてコーチになって、石田君は今何を考えてこの試合を分析するのか、『ちょっと目線が違うな』と思いました。桜花学園の井上先生が「選手とコーチは違うからな。良い選手が良いコーチになるとは限らない」と言っていました。そういった意味でも、『目線が違うな』と感じました。 ――Wリーグのシーズンが残り3か月という中で、ご自身もコーチ目線でバスケットを見ていくようになるのでしょうか? 大神 そうですね。ジェイソン・キッド(現ミルウォーキー・バックスHC)も現役引退してすぐヘッドコーチになったときは、ロンドン五輪あたりから毎日練習をメモしていたというエピソードがありますけど、自分もアンテロープスのヘッドコーチの(ドナルド・)ベックさんのバスケットとかは気になることがあったらメモを取ったり、すぐに質問したりします。今、選手だからこそ聞けることを聞いています。 ――ご自身がコーチになったらどのようなバスケを展開していきたいですか? 大神 ハーフコートバスケも大事ですけど、一番はディフェンスです。ディフェンスの確立が流れを変えるし、ディフェンスを確立することによってオフェンスのリズムが生まれます。勝負に行くときは、絶対にディフェンスだと確信しました。 ――現役ラストまでカウントダウンになってきていますが、目標は何でしょうか? 大神 やっぱり優勝ですよ! 今年はみんなで口を揃えて優勝と言ってきて、それができるメンバーだと思っています。今、身体がきついから言うわけではないですけど、優勝に向けて必死に練習を重ねています。そういう部分からしか自信は生まれてこないので。今、相当体を追いこんでいるので、自信を持って皇后杯と残りのリーグに挑みたいと思います。 ――会場まで見に来てくれるファンの方に自分のどんなところ(プレー)をみてほしいですか? 大神 18歳のルーキーで入ってきたときと比べて、疲労の抜け方やプレースタイルが多少変わってきたかと思います。ただ、選手である以上、一生懸命プレーすることはいくつになっても変わらないことです。アップからもそうですし、しっかり試合に入る準備をしているところを見てもらいたいです。ゲームでは勝ちにこだわっている一つ一つのプレーを見てほしいです。   インタビュー情報提供/WOWOW http://www.wowow.co.jp/sports/nba/

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