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2017/07/20

いよいよ明日来日!! カイリー・アービング ストーリー Part.4 Final

いよいよ明日来日!!

祝!! 初来日記念!!

THE STORY OF KYRIE IRVING

カイリー・アービング ストーリー Part.4 Final

 

オールスター選出4度(2014年にはMVPを獲得)、NBAチャンピオン(2016年)、

そして世界大会2度の金メダル(2014、16年)と、25歳ながらすでに輝かしい功績を

残すNBA屈指のスコアリングガード、カイリー・アービングが721日(金)に

日本へやって来る。現役NBA選手さえも憧れる、その華麗なボールハンドリングや

シュートのテクニックなどを目の当たりにできるクリニックは必見。その来日を記念し、

これまで3回に分けてカイリーのストーリーをお届けしてきたが、ラスト

となる4回目は、2014-15シーズンから直近の16-17シーズンまでの3シーズンの

流れを紹介する。

Photos by Yasutaka Ishizuka

 

 

3年連続NBAファイナル進出!!

2016年は自身の決勝弾で優勝をもぎ取る!

 

2014年夏、1人の選手の決断がカイリー・アービングとキャバリアーズの運命を

大きく変えることとなった。その選手は、現役最強選手の名を欲しいままに

しているレブロン・ジェームズだ。ヒートで4シーズンをプレイし、2度の優勝を

果たしたことで“大学生活”(レブロンはヒートでの4年間のことを「まるで大学

生活みたいだった」と語っている)を終えたキング(レブロンの愛称)が、

故郷アクロンに程近いクリーブランドに本拠地を置くキャブズにチャンピオン

シップをもたらすべく復帰したのである。

レブロンがキャブズへの帰還を決めた理由の一つは、間違いなくカイリーの存在にある。

「カイリーはスペシャルな選手で、とてもスマートだ。彼のことは高校時代からずっと

注目していた」とレブロン。それを受けてカイリーは「彼とプレイできるなんて、本当に

エキサイティングなこと。何だって起こりうるということさ」(Fox Sportsオハイオ誌)

と、喜びを隠し切れないようだった。さらに同年夏、オールスターPFのケビン・ラブを

トレードで獲得したことで、キャブズは一躍優勝候補に踊り出た。

 

 

そうして迎えた14‐15シーズン、前途洋々で挑んだ新生キャブズだったが、なかなか

戦力がかみ合わず113日終了時点で1920敗と不振を極めた。しかしその後、怒濤

(どとう)の12連勝で一気にまくし立て、終わってみればイースト2位の53勝29敗で

レギュラーシーズンを終える。特にカイリーは、レブロンと共にプレイすることで

心身ともに成長を見せ、持ち前の得点力が開花。1月28日のブレイザーズ戦では

レブロン不在の中、11本の3Pシュートを含む55得点を挙げ、残り6秒には決勝弾と

なる3Pシュートも決めてみせた。さらに3月12日には前年王者のスパーズを相手に、

アウェイながら延長に持ち込む3Pシュートをブザービーターで決めるという圧巻の

勝負強さを見せ付け、キャリアハイの57得点と大爆発(延長の末スパーズを下す原動力

に)。徐々にだがチームを勝利に導くことのできる選手へと進化していった。

 

そしてプレイオフでは、1回戦でセルティックスをスウィープ。続くイースト

準決勝ではブルズに12敗とリードされるも、そこから3連勝して42敗で

シリーズ突破。また、ホークスとのイースト決勝では無傷の4連勝で勝ち

上がり、07年以来のNBAファイナル進出を果たす。しかし、カイリーの

コンディションは決して万全ではなかった。膝と足に痛みを抱え、ホークス

との23戦を欠場していたのだ。

 

迎えたウォリアーズとのファイナル初戦。膝の痛みに苦しみながらも初戦で

23得点を挙げ、4Q終了間際ではステフィン・カリーのレイアップを見事な

ブロックで封じるなど攻防両面で活躍していたカイリーだったが、延長残り

2分で左膝の膝蓋骨(しつがいこつ)を骨折する不運が襲い無念の戦線離脱。

その後のキャブズは、3戦を終えて21敗と健闘するものの、左肩の負傷で

ラブも欠いていたこともあり、レブロンの孤軍奮闘も実らず24敗で優勝を

逃してしまう。

レブロンの孤軍奮闘むなしく、15年ファイナルはウォリアーズに2勝4敗で敗退

15年ファイナルより。カイリーはケガにより戦線離脱

 

 

 

15-16シーズン、膝のケガのリハビリが長引いたこともあり、カイリーが

復帰したのは1220日。それでもチームは勝ち星を積み重ねて危なげなく

プレイオフ進出。カイリーもシーズン中の30得点以上は53試合中回と

“控えめ”だったものの、プレイオフが進むにつれて調子を上げていく。

ピストンズとの1回戦(4勝0敗)ではシリーズトップの平均27.5得点を

マーク、そしてホークスとのイースト準決勝(4勝0敗)ではチーム2位の

平均21.3得点を記録、さらにラプターズとの同決勝(4勝2敗)でもチーム

2位の平均24.2得点を稼ぎ、キャブズの2年連続となるファイナル進出を

主に得点面で後押しした。

そして迎えた、2年連続となったウォリアーズとのファイナル。前年との

違いは、キャブズに主力(カイリーとラブ)がいたか否かだ。特に活躍

したのがカイリーで、第3戦から5戦まで3試合連続で30得点以上を記録。

中でも1勝3敗とウォリアーズに王手を掛けられて臨んだ第5戦では、

レブロンと並ぶ41得点をたたき出した。そして極め付けは第7戦。

勝てば優勝というNBAでも最高の舞台で、ホームのウォリアーズが

得点を量産する中、カイリーは3Pシュート、プルアップジャンパー、

リング下の華麗なレイアップなどで得点を重ねて応戦。そして4Q残り約53秒、

カリーの頭越しに放ったプルアップ3Pシュートがネットを突き刺し、この

シリーズに決着をつけるショットとなった。

こうして、クリーブランドに優勝をもたらした殊勲者の1人として称賛を

受けたカイリー。この日のカイリーは、1人のNBAレジェンド、コービー・

ブライアント(元レイカーズ)を意識していたという。「僕の心の奥底には

“マンバ・メンタリティー”があった。ただそれだけを考えていたんだ」と

カイリー。コービーの異名(ブラック・マンバ)から取った言葉だが、

冷静に、かつ確実に相手を仕留めるコービーのプレイにあやかったというのだ。

昨季限りで現役を引退したコービー(左)からアドバイスをもらうことも多いという

 

 

ディフェンディング・チャンピオンとして迎えた16‐17シーズン、カイリーは

平均得点(25.2)、フィールドゴール成功率(47.3%)、フリースロー

成功率(90.5%)で自己最高成績を記録。中でも印象的だったのが

ウォリアーズとのクリスマス・ゲームで、25得点、10アシスト、

7スティールと獅子奮迅の活躍。特に、残り9分35秒で14点ビハインドの

劣勢から14得点を荒稼ぎし、残り3.0秒にはクレイ・トンプソンに

タイトなディフェンスをされる中、ターンアラウンド・ジャンパーを

放り込み大逆転劇の主役を演じた。

 

一方、キャブズとしてはレギュラーシーズン最後の11試合で4勝7敗と

大きく負け越してしまい、セルティックスに次ぐイースト2位(51勝31敗)に。

ディフェンス面を不安視されて迎えたプレイオフだったが、ペイサーズとの

1回戦では、平均得失点差が4.0と僅差ながらも、勝負どころでレブロンや

カイリーが着実にショットをねじ込み4連勝。続くラプターズとのイースト

準決勝ではチーム平均116.3得点を奪う爆発ぶりを見せ、8連勝でイースト

決勝へ進出する。そしてセルティックスとのイースト決勝、キャブズ

2連勝で迎えた第3戦に今プレイオフ初黒星を喫するも、翌4戦では

カイリーが大爆発。フィールドゴール22投中15本(うち4本が3Pシュート)を

決めて42得点を記録し、キャブズを勝利に導いた。そして第5戦、

セルティックスを135‐102と圧倒したことで、カイリーは3年連続で

NBAファイナルへ進出することとなる。

 

こうしてNBA史上初、3年連続の同カード(キャバリアーズ対ウォリアーズ)と

なった今年のファイナルは、ケビン・デュラントにシリーズ平均35.2得点を

奪われ、ステフィン・カリー(同26.8得点、8.0リバウンド、9.4アシスト)の

活躍もあってウォリアーズが4勝1敗と勝利し覇権奪回。キャブズは5戦で

姿を消すこととなった。それでもカイリーは2連敗でホームに戻った第3戦で

38得点、第4戦ではシリーズベストの40得点を獲得。持ち前の得点力を全世界に

誇示して見せた。

どのエリアからでも決めることのできる高精度なシュート力はカイリーの特徴の1つ

(写真は16-17レギュラーシーズンのもの)

 

 

 

自身2度目の優勝を目指す

カイリーのプレイに着目すべし

 

 

以前、「ボールハンドリングは間違いなく僕の武器さ」と語っていた

カイリーだが、それを否定する者は皆無だろう。独特のリズム感から

ヘッドフェイク、ショルダーフェイクなどを織り交ぜ、フロント、

レッグスルー、バックビハインドとクロスオーバードリブルの

パターンも豊富。そこに緩急とスピンターンが加わるため、「NBA

史上最強のボールハンドラー」という声が聞こえてくるのもうなずける。

さらに、カイリーのドリブルを華麗に見せている要因の一つに

シュート力も欠かせない。リング付近ではフローター、ゴールへと

つながるスピンをかけたレイアップなどを繰り出し、ミドルレンジ、

ロングレンジ、そして3Pシュートはリーグ全体で見ても精度が高く、

マッチアップする選手が白旗を振ることもあるほどだ。

 

とはいえ、キャブズにはレブロンがいるため、「キャブズのベスト

プレイヤーは誰だと思いますか?」というアンケートがあれば、

多くの人がカイリーではなくレブロンと答えるだろう。シュートの

精度やボールハンドリングではカイリーに分があるが、ゲーム

メイクやディフェンス、経験、実績、リーダーシップといった面で

レブロンにはまだかなわないのが事実だ。ただ、昨季の優勝は

カイリーなしでは不可能だったはずだ。レブロンと10‐11シーズンから

今季まで7シーズンもチームメイトとしてプレイしたベテラン、

ジェームズ・ジョーンズ(先日サンズのフロントに入閣)は、

「このチームのキャプテンは世界のベストプレイヤー、レブロンだ。

でもカイリーはキャブズにとって“最も重要な選手”で“最も

ダイナミックな選手”なんだ。レブロンがパワフルなのに対して

カイリーは物静か。ハンマー(レブロン)と彫刻刀(カイリー)

みたいなものさ」と分析している。

 

静と動という、両極端ながら抜群の威力を誇るレブロンとカイリー。

この2選手による爆発力と相手チームに与える脅威は、イーストでは

群を抜いている。ファイナル終了後、「クレイ(・トンプソン)や

ステフ(カリー)、KD(デュラント)たちには祝福したよ。彼らは

正々堂々と戦って僕らに勝ったからね。ウォリアーズはとんでもない

チームだった。でも僕は、またこの舞台に戻ることができると強く

思っている。そしてまた彼らと頂上決戦する準備もしていくさ」と

言い残し、カイリーは今シーズンを終えた。

 

そして短い休息を終え、17-18シーズンに向けて始動したカイリーが、

いよいよ明日(21日)、日本にやって来る。しかも、日本のバスケット

ボール選手たちにクリニックをしてくれるという。こんな貴重で

すばらしい機会は、そうそう訪れることではない。NBA屈指の

テクニックを持つカイリーのテクニックを間近で見ることができる方は、

会場となる大田区総合体育館で目に焼き付けていただきたい。

そして、会場に行くことができない方は、

8月25日発売の月刊バスケットボール10月号にて、

カイリー来日レポートをお届けするので、

ぜひそのときまで待っていていただきたい。

今季のファイナル敗退後、「また戻ってくる」と語ったカイリー。次に見据えるのは自身2度目の

チャンピオンリングにほかならない(写真は16-17レギュラーシーズンのもの)

 

※カイリー・アービング来日まであと1日!! カイリーのプレイを注視しよう!!

 


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