月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2018.01.15

【Bリーグオールスター】次世代型ライブビューイング

  熊本の迫力・興奮を東京に! B.LIVE in TOKYOが見せた新しい挑戦   1月14日、Bリーグのオールスターゲームが開催された熊本から離れること約900km。東京・恵比寿ガーデンプレイスのザ・ガーデンホールではオールスターゲームの次世代型ライブビューイングが行われた。 Bリーグの葦原一正事務局長は、イベントの前に「パブリックビューイングの形はずっと変わっていませんでした。新しいパブリックビューイング、観戦スタイルを提案したい」と語った。 「チケットを有料で販売するのもチャレンジでしたが、3時間で完売。価値のあるコンテンツを提供すれば、ファンもその対価を支払ってくれるという一つの結果を得られたと思います。また、プロのクラブにとってアウェイゲームでのライブビューイングにより、新しい収益源になる可能性もあると期待しています」(葦原) こうしたBリーグの新たな試みをサポートしたのがICTサポートパートナーである富士通(株)だ。プロジェクトを主導した小山英樹(スポーツ・文化イベントビジネス本部ビジネス企画・推進統括部長)は「パブリックビューイングに実際のコートにいるような臨場感をもたらしたい」と同社の持つ最先端のテクノロジーを投入した。 熊本の会場内のファンの声援を、20のマイクで集音。コート下には32のマイクを仕込み、選手のドリブルやシューズが床を蹴る音などを集音し、恵比寿会場に設置された計28ものスピーカーで臨場感を創出。高画質の4K映像、音声を高速配信し、リアルタイムで生の迫力を伝えることを可能にした。さらに画像エフェクトやDJなどにより、リアルを超えるライブを作り出そうという世界初の試みとなった。 「今回は試験的な取り組みでもあり、収益ベースでは考えていません。今後、ビジネスとしていかに収益化を図れるかが今後の課題」という葦原。イベントが終わると「無事にライブビューイングを終えられたことには満足しています。これからファンからの反応などを調べ、今後の参考にしたい」と安堵の表情を見せつつ、「今回のライブビューイングをどのようにつなげていくかをこれから検討していきますが、音や振動に加えて匂いなども加えて、さらに臨場感をもたらすこともいいかもしれませんね」と、さらなる新しいチャレンジを見据えていた。 (月刊バスケットボール)


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